辛いことの乗り越え方 〜ぐるぐる思考を紙に預けて〜
2025年9月18日

人生には、思いがけない出来事や心が揺さぶられる瞬間があります。
失恋、仕事の挫折、人間関係のすれ違い…。
「どうして私だけ?」と思うほどつらいときもありますよね。
でも、苦しい出来事は必ずしもマイナスではありません。
心をすり減らす「ぐるぐる思考」にとらわれずに、少しずつ手放す方法を知れば、
その経験はあなたをより強く、やさしく成長させてくれる糧になります。
今日は、私が夫から教わった“辛いことを乗り越えるシンプルな方法”をお伝えします。
小さな実践を積み重ねることで、50日後にはきっと新しい自分に出会えるはずです。
辛い出来事があると「ぐるぐる思考」にはまる

生きていると誰しも、失恋や仕事の失敗、人間関係のトラブルなど、つらい出来事が降りかかることがありますよね。
そんな時、頭の中で同じことを何度も何度も繰り返し考えてしまうことはありませんか。
「あの時ああ言えばよかった」
「なぜ私だけ…」
何度も同じことを考えてしまうクセ、これはいわゆる「ぐるぐる思考」と呼ばれる思考です。
私も若い頃は、このぐるぐる思考がクセになっていて、ストレスを増幅させていました。夜寝る前に考え始めると止まらなくなり、気づけば寝なければいけない時間をとうにすぎてしまったことも。
我が家にもピンチな出来事があり、とってもしょんぼりしていたことがあります。夫もつらかったのですが、夫から教えてもらったことがあります。
「辛い気持ちは波。ずっとは続かないよ。まずは50日据え置いて我慢してごらん」と。
紙に書いて、箱にしまう

夫の言葉をきっかけに、私は「ぐるぐる思考」を手放す方法を探し始めました。
塾で子育て相談を受けるときも、生徒の悩みに向き合うときも、そして婚活で大きな失恋を経験した会員さんに寄り添うときも——。
「どうしたら心が少しでも軽くなるだろう」と、ずっと考えてきました。
そんな中で出会ったのが、「紙に書いて、箱にしまう」という、とてもシンプルだけれど効果のある習慣でした。
方法は簡単です。
- 辛い気持ちや頭の中の考え、何度も思い出して辛い気持ちを味わってしまう考えを書く。
- 書いた紙を封筒や小さな箱に入れてしまう。
- 一週間後にだけ、その紙を取り出して読み返す。思い出して悲しい気持ちを味わっていいのはそのときだけ。
不思議なことに、一週間前にはあんなに大きな出来事に感じていたことが、少し違った視点で見られるようになっているのです。
50日後、初日の自分とは違う自分に出会う

これを続けてみてください。
毎週一度、紙を読み返し、必要なら新しいことを書き足して、また箱にしまう。
それを7週間、つまり約50日間繰り返してみるのです。
すると、50日後のあなたは初日のあなたとはもう違う人になっています。
感情の波が落ち着き、冷静さや客観性が育ち、「あの出来事にも意味があったかもしれない」と思える瞬間が訪れます。
禅の言葉に「放下着(ほうげじゃく)」というものがあります。
「いったん放り出しなさい」という意味です。
握りしめているから苦しい。手をゆるめると、自然に心は回復していきます。
婚活にもつながる心の整え方

婚活をしていると、思い通りにいかないこともあります。
お見合いで断られたり、交際が続かなかったり…。
そんな時に「どうしてダメだったんだろう」とぐるぐる考え続けると、心はすり減ってしまいます。
でも、この「紙に書いて箱にしまう」習慣を取り入れると、気持ちを切り替える力が育ちます。
気持ちを整えることができる人は、次の出会いに前向きに臨めます。
そして不思議なことに、前向きな気持ちでいると自然とご縁も動き出すのです。
柏から広がる、ご縁の知恵

私が代表をつとめる、柏ご縁むすびネットワークでは、婚活パーティーやご縁結びのイベントを通じて、多くの方の新しい出会いをサポートしています。
そこで出会う方々を見ていても思います。
「過去を引きずるより、未来に心を向けられる人ほど、ご縁に恵まれる」と。
辛いことがあった時こそ、心を整えるチャンスです。
紙に書いて、箱にしまう。
この小さな習慣が、きっとあなたの未来を明るく照らします。
50日後、あなたは初日のあなたとは違うあなたになっています。
それは「ご縁を受け取れる新しいあなた」かもしれません。